ここ最近、注目が集まっている【筋膜】についてお話しをしましょう!

 

「筋膜はシンデレラ組織」  早くから筋膜の伝承者として活躍しているトーマスマイヤース氏はそのように表現しています。今まで日の目を浴びることがなかったけれど、実はカラダにとって存在感も影響もある「筋膜」についてお話ししていきます。

 

筋膜を実感しながら行う肩こりケア

 

筋膜のお話をする前に、まずは筋膜を実感してみましょう。筋膜を実感しながら行うことができる肩こりケアをご紹介します。

1.頭を横に倒す

肩が凝ったとき、頭を横に倒して肩の筋肉を伸ばしてください。

2.腕を外側や内側に捻じる

この時、腕を外側や内側に捻じってみたり、腕の位置後ろうにしたり、体に引き付けたりしてみてください。腕の位置によって、肩の筋肉の伸び感が異なるのがわかります。なぜなら肩の筋肉も腕の筋肉もを介してつながっているからです。

3.肘の曲げ伸ばしをする

続いて肘を曲げた状態と伸ばした状態ではどうでしょう?伸ばした時の方が、より伸びを感じられる方が多いかとおもいます。

4.手首を曲げたり返したりする

続いて、その体勢のまま、手首を曲げたり返したり、指を開いたり閉じたりしてみると、手首や指の位置によっても肩の筋肉の伸び感が異なります。筋膜を介しつながっているからです。筋膜のつながりを意識すると、より効果的に筋肉を伸ばすことができます。筋膜を実感しいいただけたところで、筋膜についてお話をしていきます。

 

筋膜=筋肉の形を作っている膜ではない

 

筋膜は繊維で編まれた全身タイツのようです。コラーゲンやエラスチンといった繊維が網目を成し、そこに水分を蓄えて存在しています。筋膜というとただただ筋肉の形を作っている膜と認識されることが多いですが、筋肉の中にある数えきれない筋繊維一本一本を包んでいるのも、隣接し合っているいくつかの筋肉をまとめているのも、どれも筋膜です。筋肉だけでなく臓器、骨、神経、血管などを覆っているのも筋膜です。全身上から下まで、外側から内側まで、網目を成した潤いで繋がっているのが筋膜です。何十年も前から筋膜の研究していたジェームズオシュマン氏は筋膜は唯一カラダ全部のシステムと触れあっているシステムだと表現しています。

 

筋膜が癒着するとカラダに不具合が起こる

 

筋膜が癒着すると、カラダに不具合を生み出します。

筋膜はカラダのすべてのシステムと触れあっていて、全身タイツの様な筋膜のどこか1ヵ所が癒着すると、全身に影響を与えます。カラダにあるそれぞれのパーツは、適切の位置にあって初めて適切な働きをします。

癒着がミクロに見れば、網目を成している繊維同士がくっ付いたり絡まったり、潤いを失ったりしています。それは、繊維の間や組織の間を流れる血液などの体液循環に影響します。

マクロに見れば、筋肉と筋肉、組織と組織の接点がくっついたり、滑走が悪くなったりします。つまり筋膜は、酸素や栄養などを運ぶ体液循環、各組織の働き、人間の運動や動作のパフォーマンス、すべてに影響しているのです。

 

筋膜は感じる力を持っている

 

筋膜の最大の特徴として、感じる力を持っています。筋膜にはたくさんの感覚をキャッチするセンサーが存在します。ヨガやストレッチをしている時の伸張感、マッサージや指圧を受けているときのぬくもりや圧の強さなど意識しやすい感覚。

目をつぶったままで手と手を合わせたり、足を肩幅に開いた時にその中心に上半身を位置されたりすることを可能にしている動きや位置などの普段あまり意識しない感覚。こういった感覚を得るのに長けています。

ですので、筋膜が癒着してしまっては、その部分のセンサーがうまく働かず、感じる力も落ちてしまいます。

筋膜は姿勢の臓器

 

ボディワーク・ロルフィングの創始者であるアイダロルフは、「筋膜は姿勢の臓器」と表現しています。

筋膜を整えることで、全身のパーツが適切に位置し、それぞれのパーツが適切に働けるように整えることができます。加えて、筋膜が適切に働いていれば、筋膜のセンサーも適切に働きます。

重力の受け止め方も、環境から得ている情報も、筋膜はそれを適切にキャッチして、それに適切な反応をしています。その結果、直立二足歩行でも転ばず、地球上で快適に活動することができています。筋膜を整えることで、カラダの内側が整い、外側からの情報に対しても反応出来るようになります。これが姿勢の臓器と呼ばれる理由です。

 

さいごに

 

筋膜を知ると、筋トレやストレッチ、マッサージ、呼吸法などに深みを増すことができます。自分のカラダの見方も変わって、カラダが動かしやすくなったり、ケアが充実したりします。また、筋膜は感覚を得るのに長けている器官なので、上で紹介した筋膜のつながりを意識したストレッチを行っていると、自分のカラダを感じやすくなります。

カラダのちょっとした変化に気づくようになったり、その変化に対応できるようにカラダを動かしたり出来るようになります。意識してみてください。