歩かないと、早く死にます!

日本人では心臓や血管が関係する循環器系の死亡率が高いことが知られていますが、脚を動かさないと血液循環が悪く、全身的な活動が低下し、心臓の負担が増して変調が起こりやすくなります。

血圧が高くなれば、「脚の使い方が少ない」と考え、努力して歩くようにしましょう

上手な歩き方を体得することは、身体の健康や長生きに、大きな力となります。早朝などに、背筋を伸ばし、両手を【前後に】大きく振り、ヒザを伸ばして、踵から着地し爪先で地面を蹴るように歩くための時間をとらなければなりません。道路の状況に応じて、歩幅を大きくしたり、小さくしたり、スピードを自在に変化させて楽しむことができれば、活動的な身体になります。

歩くフォームが悪いと、身体が歪み歩くことができなくなり、健康を損なうことになりますので、姿勢をよくして歩く」ことが健康づくりの前提となります。歩く努力も、悪い歩き方では逆効果ですので、良い歩き方によって身体のバランスがよくなるように、正しく少しづつから、大きく全身的な歩き方になるように、また、早く歩いたり遅く歩いたり自由自在に楽しく歩くようにしましょう。

江戸時代後期の浮世絵師・安藤広重(歌川広重1797年~1858年)の「東海道五十三次」の版画(1833年~1834年)などには、よくみるとその中に【ナンバ歩き】の人物が描かれています。【ナンバ歩き】というのは、私たちが行っている現在の左右の上肢と下肢が交叉して前後に動く歩き方ではなく、武道や野良仕事でみられるような同側の上肢と下肢が前後に動く歩き方です。その、【ナンバ歩き】を明治時代のはじめまで、本当に日本人がしていたそうです。

 

【ナンバ】とは、日本における歌舞伎の動作である六方(ろっぽう)に

みられる、同じ側の手と足を動かして歩く動作のことである。

古武術研究家の甲野善紀の著作などにより一般に知られるようになった。

日本では【ナンバ歩き】が一般人の間で広く行われていたが、明治以後、

西洋的生活様式の移入とともに失われたとされる。

 

明治維新(1868年)のあと、新政府は西欧の文化を積極的に取り入れて、軍隊も西欧式に改めたのが現在の歩き方のはじまりです。この【ナンバ歩き】を記述したのは、歩き方は本人の心掛け次第で、「歩き方」は変えられることを言いたかったのです。自己を表現する方法の一つとして、みんなが見とれるような健康で美しい「歩き方」が表現でたらよいと思います。